河川管理
従来の河川管理では200m毎にある測点での横断測量が一般的であり、船や潜水士の動員が必要な場合もあるため非常にコストと時間を要する測定であるため、測点間に異常があっても検知することは困難であった。
最近では音響測深機やグリーンレーザー搭載型ドローンを用いた測量が増えてきてはいるが、それらには以下のような課題が残っている。
音響測深機器を用いた深浅測量ではマルチビーム測深器が主流となっているが、機器が高価なためコスト高となり測定する際のパッチテストの実施やマルチビーム特有のエラー現象が所要時間の延長につながっている。
またグリーンレーザー搭載型のドローンでは深い箇所や濁度の高い箇所、白波が立っている箇所では測定ができていないのが現状である。
当社が開発したANA01(ドローン)と深浅測量ボートでは上記のような課題をクリアすることが可能である。
ANA01によるUAV空中写真測量では、これまで上空からの測定だけでは困難であった直壁や落差の大きい地形などを、対象物に正対して飛行を行い正面から撮影することで、より高密度で正確な点群データの取得が可能になる。
更に深浅測量においては、一人でも運搬可能な超小型軽量ボートとなっており、尚且つきっ水の無い船体形状とスラスター上部に取り付けることで白波が発生せず浅瀬の測定も可能となっています。
このANA01(ドローン)と深浅測量ボートを用いることで護岸から河川のデータを一元化して取得することができる。
このようなデータがこれから河川管理に必要であると考えています。